その歴史1900年、武蔵の国の神々を祀る神社
東京、埼玉、神奈川の一部にまたがる、かつて日本の地方行政区分であった武蔵国(むさしのくに)。この武蔵国を拓いたとされる大國魂大神を祀るのが大國魂神社で、約1900年もの歴史を持つ神社です。
同社はあきる野市の二宮神社や秩父神社など、武蔵国の一宮から六宮までを祀るため、「六所宮」とも呼ばれます。また武蔵国総社として武蔵国の多くの神社の神様が祀られ、本殿とは別に東照宮や酉の市で有名な大鷲神社などが祀られています。
大國魂神社の例大祭が「くらやみ祭り」と呼ばれるのは、「尊い神の姿を見ることは禁忌」と、その御霊を乗せた神輿が深夜に渡御したことに由来します。現在の例大祭では、大國魂の大神が降臨した日といわれる5月5日の18時に神輿渡御が始まります。祓いの役を持つ6張の大太鼓に導かれ、神社の数々の威儀物と共に、8基の神輿が威勢よく街を渡御します。