冬の祭り
冬の祭りには、主に「収穫への感謝」と「厳しい冬を乗り越えるための祈り」の気持ちが込められた「冬至にまつわる祭り」や「一年の節目を祝う祭り」があります。12月の中旬後期の「冬至」は1年でもっとも昼が短い日。そしてそこから再び力が戻り日が長くなっていく日。そのことから「一陽来復」を祈る祭りも多数行われます。
年末は魔除け・厄除け、新年の無病息災を願うための祭り。多摩エリアにはそんな四季の営みを大切にした祭りが多数あります。季節を感じる暮らしがあるっていいですよね。
2020年に「世界遺産」に認定された、人気のエリア「高尾山」にある「高尾山薬王院」では、立春前日の「節分の日」に、身上安全、事業繁栄、諸縁吉祥、除災開運を祈願する「節分会追儺式」(せつぶんえついなしき)が行われます。「追儺(ついな)式」とは節分に行われる鬼を追い払う儀式、つまり豆まきのことです。「高尾山薬王院」では午前午後を通して6回豆まきが行われます。
全国のだるま市は正月から2月の「節分」までに行われます。日野市にある「高幡不動尊金剛寺」では、1月28日、高幡不動尊の境内はだるまで覆い尽くされます。この日は一年の無事や息災を祈るお祭り「初不動大祭」の日。子どもたちがきらびやかな衣装を着て街を練り歩く「稚児行列」(ちごぎょうれつ)も行われます。
国立市にある谷保天満宮」では、毎年成人の日に「どんど焼き」が行われます。境内にやぐらが組まれ、注連縄(しめなわ)や正月飾り、昨年いただいたお札などを焚き上げます。この豪快な「どんど焼き」と、歴史がある「谷保天満宮」についてご紹介します。
府中市では、「押立地区」と「四谷地区」の2カ所で今も「どんど焼き」が伝行われています。中でも押立地区のどんど焼きは都内最大規模といわれます。約10メートルほどのやぐらが毎年小正月に燃やされます。
日本では2月に入ると「節分」、「立春」と春を待つ空気が漂いはじめます。「立春」は一年の始まりとして尊ばれ、その前日の「節分」はいわば「大晦日」にあたります。災いをもたらす鬼を追い払う行事が中国から伝わり、日本で大晦日の宮中行事「追儺」となり、室町時代には豆を撒いて鬼を追い出す行事へと発展しました。


