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伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」

多摩の祭り

開催時期:8月第2土曜

開催地:日の出町大久野8748

伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」

「日の出町」の名物はもみの木を使ったもの?

東京都の西部に位置する「日の出町」。この地名は町西端の「日の出山」に由来し、日の出の勢いで成長するようにとの願いが込められています。町の花はふじ・さくら、鳥はうぐいす、そして木はもみです。

「もみ」は、地場産業の卒塔婆の原木であり大変馴染み深い木です。卒塔婆が作られるようになった始まりは定かではありませんが、元禄の頃からのお話が伝わっています。お伊勢参りに出かけた大久野に住む一行が、道端で苦しむ僧を介抱しました。その僧から大久野にはもみの木がたくさんあるでしょうから、それを使って卒塔婆を作り、江戸の寺に売り出したらどうですかと勧められたそうです。

その後、卒塔婆作りを始める人が増えて日の出町の地場産業へと成長し、その生産量は全国の約6割を占めるようになったとのこと。山間部の豊かな自然を生かした伝統産業です。

「玉の内の風祭獅子舞」って何?

JR福生駅からバスで30分ほどの「落合」を降り、落合橋を渡ってすぐ、「三嶋神社」の鳥居が見えます。大山祇大神と建御名方大神を祀る神社です。何度か火災に見舞われ創建年代不明とのことですが、東京神社庁のホームページにはご神体の神鏡は室町時代のものと記載があります。

この神社が鎮座する日の出町大久野玉の内地区には獅子舞が伝わっています。 「雨乞獅子(あまごいじし)」とも呼ばれ、かつては雨乞いとして奉納されており、平成2年に町の無形民俗文化財に指定されました。

毎年8月第2土曜日、三嶋神社を含む「3つの庭場」で一日かけて舞われます。雄獅子2匹、雌獅子1匹からなる「三匹獅子舞」で、演目は「庭」と言い、7つの庭が演じられます。庭のいくつかは檜原村など近隣の土地を巡りながら玉の内に伝わったと考えられるようです。その時期は明らかではありませんが、現在使われている獅子頭には弘化四(1847)年と記されています。

演者が腹部に太鼓をくくり付け、頭に獅子頭をかぶって3匹の獅子が一組になって同時に舞うことを「一人立三頭獅子舞(ひとりだちさんとうししまい)」といいます。この形態は、多摩エリアをはじめ、関東を中心に東日本で伝わっているようです。

伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」
鮮やかな万燈を先頭に次の庭場へ出発
伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」
獅子を彩るササラ擦りは四人の少女が務めます
伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」
堂々とした三嶋神社社殿
伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」
演舞の合間には大団扇で獅子に風を送ります
伝えられ、受け継がれて現代に生きる三匹獅子舞 日の出町「玉の内の風祭獅子舞」
おなかにつける太鼓も大事な装束の一つ
DATA
開催時期 8月第2土曜
ホームページ

https://www.town.hinode.tokyo.jp/0000000440.html

※開催日は年によって変更になることがあります。開催日については神社等にお問い合わせください。

アクセス

JR福生駅から西東京バス五30系統「武蔵五日市駅」行き、「落合」下車

写真提供

茂垣貴子

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