開催時期:12月 冬至
開催地:東京都小平市小川町1-2573
冬至の日、小平神明宮では「星祭」が行われます。冬が本番となり病気にもかかりやすくなる季節であることから、新しい火を起こしてその火にあたって災いを祓い去り、「一陽来復(福)」(いちようらいふく)を願う祭りが毎年行われています。
「小平神明宮星祭」とは?
古代中国では、「災い」は太陽の力の衰えに応じて、妖星(まがつぼし)がさまざまな「災い」を起こすと考えられていました。さらには、「災い」が起きる前に、「天の妖星」を鎮め和めるお祭りが行なわれていました。そんな由来から「小平神明宮」ではこの「お火焚き」の祭りを「星祭」と呼んでいます。境内に作られた大きな茅の輪を、神官を先頭にしてくぐって神事を行った後、新しい火を起こし、「お火焚き」へと続きます。この火起こしは原始時代と同じように木の摩擦を使って行ないます。新しい火が誕生すると。その火をろうそくに移し木箱に入れて大事に運び、境内のやぐらに点火します。
集まった人たちは手をかざしたり背中を暖めたりと、思い思いに火にあたり、病気や邪気を払い、一年を締めくくります。そして、「冬至」を過ぎると「昼」の時間が少しずつ伸びていくことを感じながら、年明けに良い1年が来るように「一陽来復(福)」(いちようらいふく)を願います。
開拓時代の心の拠り所「小平神明宮」
小平市は、江戸時代まで水利に乏しく、江戸幕府開府が「玉川上水」や「野火止用水」を整備したことで、新田開発が可能となり、町が発展しました。「小平神明宮」は、未知の土地に移り住む人々の守護神として、寛文元年(1661年)に阿豆佐味天神社(アズサミノアマツカミノヤシロ)から分祠されて建立されました。小平開拓時代の心の拠り所となった「小平神明宮」境内には、小平市指定文化財の「小川村開拓碑」があり開拓の由来が刻まれています。
毎年四月の最後の土曜・日曜の2日間には、御神体をお載せした大きな「宮神輿」(みやみこし)がお先祓いの太鼓を先頭に、1日かけて14kmにおよぶ氏子区域を練り歩き、家々の除災招福・家門隆昌を祈念する「八雲神社祭礼 八雲祭」が行われます。その昔、氏子中に病気が流行した際に、八雲大神の御神体を神輿にお乗せして氏子中を廻ったのが初まりといわれています。9基の美しいひかりが灯る屋台「萬燈」(まんとう)が神社に集まり、市民による露店も沢山出て、境内は賑わいます。
| 開催時期 | 12月 冬至 |
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| ホームページ | |
| アクセス | 西武拝島線「東大和市駅」徒歩18分 |
| 写真提供 | 茂垣貴子 |



