開催時期:11月12日
開催地:府中市宮町
「酉の日(とりのひ)」とは、十二支に定められた12日ごとに訪れる日のことで、新年を迎える前の11月の「酉の日」は「おおとり」という名前の神社の例祭で、各地の神社では縁起物の熊手を売る店が出て賑わいます。その起源は江戸時代に、農民が豊作に感謝し鶏を奉納したことに始まるともいわれています。

大國魂神社「酉の市」とは?
府中市にある「大國魂神社」の拝殿西側には「大鷲神社」が鎮座しています。普段は静かに佇む社殿ですが酉の日にはたくさんのお供え物が備えられ、灯りが灯って特別な日を感じさせます。
大國魂神社の参道に目をやるとその両脇に4軒の熊手商が店を出し、手のひらに乗る小さなものから担いで持つような大きなものまで大小の熊手を並べて人々を迎えます。熊手は本来、豊作を祈願するものでしたが、熊手におたふく、米俵、鯛、小判、大国様に恵比寿様とおめでたいものがたくさんあしらわれようになり、いつしか商売繁盛を祈願するもの、縁起を担ぐものとなりました。求めると最後に稲穂をつけて手渡してくれるのはその名残りかもしれません。
商売繁盛を祈願する熊手
毎年決まったお店で買う人もいれば、お店の人とやりとりをしながらどれにしようか悩む人などさまざま。交渉が成立すると拍子木と手拍子で手締めをし、「良いお年を」の挨拶で別れます。
大國魂神社の熊手市は店によって異なりますが、おおよそ午前9時から午後9時まで開いています。また大鷲神社でも熊手が頒布されます。例年、「一の酉」だけでなく11月末に「二の酉」も開催され、スケジュールは常時同神社のホームページでチェックすることができます。




開催時期 | 11月12日 |
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会場 | 大國魂神社 東京都府中市宮町3-1 |
アクセス | 京王線府中駅より徒歩5分、JR武蔵野線・南武線府中本町駅より徒歩5分 |
ホームページ | https://www.ookunitamajinja.or.jp/
※この記事は、府中市をはじめ多摩地域全体の観光情報を発信する、多摩観光推進協議会が運営する「Another TOKYO TAMA」編集部がお届けしました。 |
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写真提供:茂垣貴子 |