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ダムに沈んだ小河内村の文化を 伝える奥多摩町・小河内神社祭礼

多摩の祭り

開催時期:例年9月中旬

開催地:奥多摩町河内

奥多摩町には数多くの郷土芸能が伝わっており、「小河内ダム」の建設によって水に沈んだ「小河内村」に伝わっていた郷土芸能も村民によって受け継がれ、9月の「小河内神社祭礼」に奉納されています。ここでは、この「小河内神社祭礼」についてご紹介します。

ダムに沈んだ小河内村の文化を 伝える奥多摩町・小河内神社祭礼
青年が扮するささら摺りの間で舞う袴姿の川野の獅子舞

「小河内神社祭礼」とは?

「小河内神社祭礼」に奉納されるのは、「原の獅子舞」、「坂本の獅子舞」、「川野の獅子舞」、そして「鹿島踊り」の4つ。当日各保存会の方々が行列を整えて神社に集合し、時に勇壮に大地を踏み、時にしんみりと天を仰ぐように舞います。

獅子舞に続いて披露されるのが国指定無形民俗文化財の「鹿島踊り」です。由来については京都からこの地に隠れ住んだ公家衆が伝えた、旅の僧から教わったと説はいくつかあるようです。踊りは女装の男性6人が踊ります。紫の振袖に帯を長く垂らし、頭には金の冠を乗せ、顔と手を白く塗って唇には紅を指しています。演奏は笛、唄、太鼓。白足袋の足元も軽やかに、日の丸扇を手に優雅な踊りを繰り広げます。

この土地の鎮守様、小河内神社

「小河内神社」は、湖底に沈んだ小河内村に祀られていたいくつかの神社を勧請し創建されたこの土地の鎮守様です。河内神社バス停から徒歩数分のところにあり、湖面に浮かぶ「ドラム缶橋」もこのバス停からアクセスできます。現在はプラスティック製ですが以前はドラム缶を使っていたためこのように呼ばれています。奥多摩湖には豊かな自然や水道の大切さを紹介する「奥多摩水と緑のふれあい館」もあります。

「小河内神社祭礼」は、昔この地にあった村を懐かしむ人々が集まって、賑やかに秋のひとときを過ごす一日です。ぜひ機会があれば訪れて見学してみてください。緑深い湖畔は秋になると紅葉スポットとなり、小さなバス旅にもおすすめです。

ダムに沈んだ小河内村の文化を 伝える奥多摩町・小河内神社祭礼
万灯も華やかに舞う川野の獅子舞
ダムに沈んだ小河内村の文化を 伝える奥多摩町・小河内神社祭礼
白足袋の足元も軽やかに舞う鹿島踊り
ダムに沈んだ小河内村の文化を 伝える奥多摩町・小河内神社祭礼
袖口の山型柄が印象的な坂本の獅子舞
ダムに沈んだ小河内村の文化を 伝える奥多摩町・小河内神社祭礼
笛の音に導かれて神社の到着した原の獅子舞
DATA
開催時期 例年9月中旬
会場

小河内神社
東京都西多摩郡奥多摩町河内149

アクセス

JR奥多摩駅から西東京バス「小河内神社」下車 徒歩約8分

ホームページ

https://www.town.okutama.tokyo.jp/1/kyoikuka/bunka_sports/1062.html

 

※この記事は、奥多摩町をはじめ多摩地域全体の観光情報を発信する、多摩観光推進協議会が運営する「Another TOKYO TAMA」編集部がお届けしました。

 

多摩地域の観光情報は「Another TOKYO TAMA」

https://at-tama.tokyo/lang_jp/

 

 

写真提供:茂垣貴子

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