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半紙で作られる“たてがみ”がユニーク あきる野市・小宮神社「獅子舞」

多摩の祭り

開催時期:秋分の日

開催地:あきる野市草花

「小宮神社」は、あきる野市草花にある鎌倉時代に建立されたと伝えられている神社です。奉納されている梵鐘(ぼんしょう)は、国の重要美術品に指定されています。毎年秋分の日に行われる小宮神社の例祭日では、「三匹獅子舞」が奉納されます。この記事ではこの小宮神社の「獅子舞」について紹介します。

半紙で作られる“たてがみ”がユニーク あきる野市・小宮神社「獅子舞」

小宮神社の獅子舞とは?

「小宮神社」の「獅子舞」は約300年前から続いているといわれ、境内の獅子頭の格納箱や太鼓の胴には、元文3年(1738)、文政8年(1825)、天保6年(1835)に、それぞれに修理を行った記録が書かれています。

 

16通りある「獅子舞」の演目も18通りある「棒使い」の演目も一つも欠けることなく今日まで継承されています。「獅子舞」の当日は、鮮やかな万灯を先頭に宮司、棒使い、獅子、花笠ら行列が、宮司宅から小宮神社まで約30分間かけて練り歩きます、その後地域の数か所をまわります。行列は続き、道中笛や太鼓の音が近づくと沿道で迎える人々の姿も見られます。

迫力のある「門前の獅子」の舞

小宮神社の獅子舞は、「門前の獅子」とも呼ばれ、雄獅子2匹、雌獅子1匹の3匹一組。習字の紙をたてがみにはよく鳥の羽が使われますが、ここでは習字の練習をした半紙が用いられています。獅子頭が見えないほどのボリュームがあり、獅子の動きに合わせて踊り、大きく揺れ迫力があります。

「獅子舞」と共に披露されるのが「棒使い」も勇壮です。て「ヤァー、トゥ・トゥ・トゥ」と掛け声をかけながら、長い棒を勢いよく打ち合います。この地域には、尾崎、二宮、油平に天然理心流の道場があり、武術を学ぶ者も多く、「小宮神社」の「棒使い」にも、天然理心流の型の原型が色濃く残っていると言われています。

おおむね小学生から高校生までの男子が3人一組になって舞う獅子舞。ささらを摺る花笠は少女が担うなど、若い力にも支えられる郷土芸能です。

半紙で作られる“たてがみ”がユニーク あきる野市・小宮神社「獅子舞」
真剣な表情で演舞する棒使いの少年
半紙で作られる“たてがみ”がユニーク あきる野市・小宮神社「獅子舞」
獅子舞を支える笛方の皆さん
半紙で作られる“たてがみ”がユニーク あきる野市・小宮神社「獅子舞」
拝殿前で優雅な舞いを披露
DATA
開催時期 秋分の日
会場

小宮神社
東京都あきる野市草花北小宮2981

アクセス

JR青梅線福生駅よりバス平井経由五日市駅行き「門前」下車、徒歩約4分、
JR五日市線秋川駅よりバス瀬戸岡経由福生駅行き「門前」下車、徒歩約4分

ホームページ

https://www.city.akiruno.tokyo.jp/0000001489.html

 

※この記事は、あきる野市をはじめ多摩地域全体の観光情報を発信する、多摩観光推進協議会が運営する「Another TOKYO TAMA」編集部がお届けしました。

多摩地域の観光情報は「Another TOKYO TAMA」

https://at-tama.tokyo/lang_jp/

 

 

写真提供:茂垣貴子

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