Another TOKYO TAMAもうひとつの東京、多摩

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多摩の酒

1787年に始まった寛政の改革以降、幕府の奨励により、多摩のあちこちに生まれた酒蔵。多摩地域で造られる酒の魅力はなんといっても、良質な地下水・伏流水で醸されていること。そして大都市・東京から選ばれてきた、珠玉の銘柄がそろうのも魅力です。種類も豊富で、愛酒家を飽きさせません。

蔵人たちの長・杜氏(とうじ)の導きにより、丹精込めて造られ続けた多摩の酒は、東京を知る上で欠かせないもの。見学できる酒蔵や、地酒を扱う地域の飲食店も多くあります。

多摩の蔵元紹介

田村酒造場

  • 福生市
  • 多摩の食
  • JR

「嘉泉(かせん)」「田むら」などで知られる、約200年の歴史を持つ福生の蔵元。 “人の和が良酒を醸す”として「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」を掲げる田村酒造場には、地元出身で、南部杜氏(なんぶとうじ・日本の三大杜氏)により厳しく育てられた精鋭の蔵人が揃い、日々丹精込めて酒造りが行われています。
春に販売される「嘉泉 純米大吟醸」は山田錦を35%精米し、仕込み水には秩父奥多摩伏流水の地下水を使用した少量しか醸造できない特別限定商品。フルーティーな香りと柔らかな味わいが魅力です。

東京都福生市福生626
TEL. 042-551-0003

小澤酒造株式会社

  • 青梅市
  • 多摩の食
  • JR

元禄15年創業、代表銘柄「澤乃井(さわのい)」で知られる青梅市沢井の老舗蔵元。緑豊かな奥多摩の土地で、秩父古生層の岩盤を彫り抜いた洞窟奥から湧き出る仕込み水、選りすぐりの原料米を使って醸す酒は、全国の酒屋・飲食店で愛飲家に親しまれています。きき酒もできる酒蔵見学(無料)も1日4回開催。酒以外に豆腐の製造も行い、また近隣には地酒や豆腐料理が味わえる食事処や美術館などもあります。

東京都青梅市沢井2-770
TEL. 0428-78-8215

有限会社小澤酒造場

  • 八王子市
  • 多摩の食
  • JR

大正15年創業、清酒「桑乃都(くわのみやこ)」を醸造する蔵元。八王子は約450年程前、北条氏照が八王子城を築き武蔵國一帯を統治した頃、すでに絹織物の集散地として栄え別名「桑都(そうと)」と呼ばれていました。「桑乃都」はこの愛称に由来します。他に一部八王子産の米を使用して醸造した「八王子城(はちおうじじょう)」も製品化し、郷土の酒として販売しています。

東京都八王子市八木町2-15
TEL. 042-624-1201

石川酒造株式会社

  • 福生市
  • 多摩の食
  • JR

福生市熊川にある文久3(1863)年創業の蔵元。銘酒「多満自慢(たまじまん)」は敷地地下150mから汲み上げる東京の地下天然水を使用し、昔ながらの寒造りで醸造しています。また、この良質な水を活かし、明治期に行っていたクラフトビール造りを平成10(1998)年より復活させました。敷地内には酒造りの土蔵を含め6つの国登録有形文化財指定の建物が建ち並び、史料館、レストランも併設。蔵元や熊川の歴史を辿りながら酒の魅力に触れられる「酒飲みのテーマパーク」です。

東京都福生市熊川1番地
TEL. 042-553-0100

中村酒造

  • あきる野
  • 多摩の食
  • JR

秋川の流域に位置し、文化元年(1804年)創業の蔵元。秩父古生層に磨かれた清冽な水を地下170mより汲み上げ、醸造しています。銘柄は昔秋川流域に鶴が飛来した事があり、これに因んで縁起の良い名前「千代鶴(ちよつる)」と命名されました。仕込蔵は江戸時代に建築された土蔵と、一年を通じて10℃以下に保たれる空調完備の近代蔵があり、両方の特長を生かし醸造しています。「千代鶴」は手造りの要素を多く残して造られており、米からの自然のうま味を大切にした、淡麗型でありながら、しっかりとうま味のある酒となっています。

東京都あきる野市牛沼63
TEL. 042-558-0516

豊島屋酒造株式会社

  • 東村山市
  • 多摩の食
  • 西武線

慶長元年(1596年)創業、東村山に酒蔵を持つ東京最古の酒造会社。仕込み水には武蔵野台地の地下150mから組み上げた水を使用。「金婚(きんこん)」「金婚正宗(きんこんまさむね)」などの銘柄を展開し、「金婚正宗」は明治神宮、神田明神の御神酒として唯一納められている酒となっています。試飲(有料)できる蔵見学を受け付けている他、「酒蔵ジャズパーティ」など、音楽や食をテーマにした蔵イベントも随時開催。

東京都東村山市久米川町3-14-10
TEL. 042-391-0601

合名会社野口酒造店

  • 府中市
  • 多摩の食
  • JR

万延元年(1860年)創業の蔵元。代表銘柄「國府鶴(こうづる)」の名は、府中はその昔、国庁の所在地「国府」でありました。一方「鶴」は古来人々から尊ばれてきためでたい鳥です。国府のあった町の鶴のようなきれいな酒というところから「國府鶴」は名付けられました。國府鶴は美山錦を使った「國府鶴 純米吟醸」や「純米中屋久兵衛(じゅんまいなかやきゅうべえ)」などがあるほか、大國魂神社の例大祭にちなんだ銘酒「くらやみ祭り」も醸造します。

東京都府中市宮西町4-2-1
TEL. 042-362-2117

野﨑酒造株式会社

  • あきる野市
  • 多摩の食
  • JR

武蔵五日市駅から檜原街道を奥に進んだ地、あきる野市戸倉にある蔵元。地元で飲み続けられる「喜正(きしょう)」は、仕込み水に蔵正面にそびえる城山の伏流水を使用。やや軟水で鉄分が少なく、酒造りに最適な水質です。商品の購入は蔵元の直営店の他、あきる野市を中心とした酒屋ででき、秋川渓谷観光の人気の土産となっています。

東京都あきる野市戸倉63
TEL. 042-596-0123

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