
オーセンティックバー&野菜カクテル/ 立川市 『Bar あぐりこ』
大根、ごぼう、かぼちゃ…… プロのバーテンダーが作る 野菜を使ったオリジナルカクテルに感動
「Bar あぐりこ」は立川市にある「オーセンティックバー」、いわゆる本格的なバーでありながら、地元産などの野菜を使用した「野菜のカクテル」が人気を集める少しユニークな店だ。
オーナーでありバーテンダーの森田 恵祐(もりた けいすけ)さんは、以前に都心や立川で本格的なバーを経営していた。ある日、立川市にある「井上ぶどう農園」で2007年から開催されている「Art in FARM」というイベントに参加した。このイベントは音楽やアートを通じて、「都市の農地の保全と活用」を目的とした活動で、この農園で収穫された「葡萄」を使ったワインや、市内で生産された「野菜」を使ったフードメニューを販売。森田さんも地元野菜を使ったオリジナルのカクテルの店を出店して好評を博した。イベント終了後、実店舗化する計画が持ち上がり、「やさいのShot BAR あぐりこ」として主に地元の野菜やフルーツを使ったカクテルを提供するバーをオープン。その後、本来のオーセンティックなお酒とサービスも提供するバーとして森田さんが経営を引き継いだ。店名はイタリア語で「農業」を意味する「アグリコーロ」という言葉に由来している。
店には全アイテムを載せたメニューがない。どんなものが飲みたいか森田さんに相談すると好みのお酒を提供してくれる。「野菜のカクテル」は、カウンターに置かれたボードに大根・大葉・茗荷・ゴボウに、さつまいもや生姜、バジル、小笠原ミディートマトなどの名前が書かれている。大根、ゴボウ、気になるものばかりだ。
「大根のカクテル」は、旬の美味しい大根をスロージューサーを使い低速で圧搾し、少し置いて辛味を飛ばした搾り汁を割りものとして使う。確かに大根の味はしっかりと感じられるものの辛味やクセもなく「DITA」というライチのリキュールの甘みが調和した、瑞々しい飲み心地のブルーのカクテルに仕上がっていた。オリジナルカクテルを考案する際には、スタンダードカクテルをヒントにするそうで、「従来のチャイナブルーのイメージで考えました」と森田さん。どれも凝りに凝った製法で、見事なカクテルに仕上がっていて、経験豊富なバーテンダーだからこそなせる技だと感心させられる。
一方で、カウンターの向こうにはブランデーやウイスキー、ジン、テキーラ、ウォッカなど多彩なお酒が揃い、マニアも唸る、森田さんが長年かけて集めた、希少なウイスキーが並ぶ。お酒を知り尽くす経験豊かなバーテンダーとの会話を愉しみに訪れる人も多い。一杯3000円以上の希少なウイスキーがハーフショット(15ml)で楽しめる、ウイスキー好きにはたまらないサービスもある。
さまざまなバーがひしめく立川の街でもう少し飲みたいなと思ったら、大人の隠れ家「Bar あぐりこ」へ一度足を運んでみるといい。お酒に関する深い造詣と、熟練された技術を持つ森田さんが、愉しく価値の高い時間を提供してくれるはずだ。
施設名 | Bar あぐりこ |
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住所 | 東京都立川市曙町2-21-3 |
TEL | 080-3358-3005 |
営業時間 | 18:30〜午前3:00(最終入店は午前1:00) |
定休日 | 日曜日 |
対応言語 | 日本語・英語 |
メニュー | 日本語 |
公式サイト | |



