八王子芸者
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八王子芸者の歴史
繊維業が栄えた八王子では、商人との社交場として料亭ができ、接待の際に歌や踊りでお客をもてなす芸者文化が芽生えました。中町周辺には、最盛期でおよそ200人以上の芸者衆が集まったといわれています。
八王子の芸者文化は繊維業とともに衰退しはじめますが、「八王子花街・黒塀通り」には現在でも芸者を抱える置屋が数件あります。その伝統を広く伝えようと日々稽古に励み、「八王子まつり」など地域のイベントにも積極的に参加しながら、各所で芸を披露しています。
置屋「ゆき乃恵」を営む女将・めぐみさんは、料亭に勤めていた頃スカウトを受け、この世界に飛び込んだそう。日本の良き文化が凝縮された芸の魅力にのめり込み、現在は地域芸者衆の活性化にも精力的に取り組みます。近年、八王子芸者の数は増加傾向にあるそうです。