青梅宿 津雲邸
津雲邸は、青梅市出身の政治家・津雲國利が1931年から1940年にかけて建造した邸宅です。津雲國利が昭和初期から戦後にかけて衆議院議員として国政に携わったため、往時の政府高官や多くの著名人が訪れました。現在は、歴史資料館とし開館。坂本龍馬や近藤勇といった歴史的人物の書状や書画、関連史料などを展示し、企画展も不定期で行われています。2020年3月には、国の登録有形文化財(建造物)に指定されました。
建物は京都の宮大工を招いて、青梅市の大工や石工、畳職などとの協働により建築されました。純和風建築でありながら縁側との仕切りにガラス戸を用いたり、一部漆喰を採用したりと、近代的な要素を取り入れています。欄間(らんま)や天井には職人が技巧を凝らした贅沢な装飾が。随所に散りばめられた意匠を眺めて、当時の職人たちのこだわりに思いをはせてみては。
施設はお茶処も併設されるほか、貸しギャラリーとしても使用できます。
〒198-0084 東京都青梅市住江町72-2
TEL.0428-24-2481