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ベトナム家庭料理/国立市『くにたち サイゴン桜』

ベトナム家庭料理/国立市『くにたち サイゴン桜』

フォーや生春巻きだけではない地方色豊かなベトナム家庭料理を堪能

来日28年のベトナム人女性シェフが営む、国立市にあるベトナム料理店「くにたち・サイゴン桜」は、添加物などは一切使わず、素材を活かした手作りの「ベトナム・スローフード」が味わえると食通のマダムたちの間でも評判のお店。2025年で創業13年になる。中央線国立駅より徒歩5分。桜並木の「大学通り」沿いにあり、店内はキッチンと対面になる木を基調としたカウンター5席と、大学通りの風景が望める窓側に横並びで5席の全10席。

オーナーシェフのĐāo(ダオ)さんの名前はベトナム語で「桜」を意味する言葉で、お客様からは桜さんとも呼ばれている。人気メニューは、「桜 プチ・ランチコース」1800円(税込)で、小さな前菜3種と、お食事1品が選べる。お食事はベトナムの名物料理が全部で7種類用意されている。単品(1200円税込)でも注文もできるが、前菜がいただけるランチコースがお得でおすすめ。

前菜は、オイルを使わず、砕いたピーナッツ・キャベツ・人参・大葉を甘酸っぱい「ヌックマム(魚醤)」で和えた一品と、オーダーが入ってから巻く、モチモチとした食感が魅力の生春巻き「Gỏi Cuốn(ゴイ・クォン)」、じゃが芋、干し海老、キクラゲ、干し椎茸、豚もものひき肉。生海老といった具材をサニーレタスに包んでいただく、カリッとした食感が香ばしい揚げ春巻き「Chả Giò(チャー・ゾー)」が1皿に盛られている。

主食は、ベトナムで一番有名な麺「フォー」を使った「フォー・ボー」(牛肉のスープヌードル)や、「フーティウ」(野菜、肉、海老などのスープヌードル)、ソフトバゲットにパテや野菜、なますを挟んだサンドイッチの「バイン・ミー」、ココナッツミルクとべトナムのカレー粉を使った「ベトナムカレー」などから選べる。

ベトナム北部では「フォー」が良く食べられるが、シェフの出身地の南部では、「フーティウ」のほうがメジャー。「フォー」より細めの平たい米麺で、野菜や肉、海老がトッピングされた、豚骨などをじっくり煮込んだスープヌードルで、コクと旨みがありながらもさっぱりといただけた。

添加物を一切使わず、素材を活かしたスローフードのベトナム料理を食べつつ、スローライフな、まったりした時間が過ごせるのが魅力だ。ランチタイムは予約できないが、遅めの時間だと比較的空いている。第一日曜日のみ完全予約制の「おまかせコース」で夜営業(17:00〜20:00)を行っている。

*価格は2025年5月現在のものとなります。変更になる可能性がありますので店舗にてご確認ください

DATA
施設名

くにたちサイゴン桜

住所

東京都国立市東1丁目16−17

ポポロショッピングセンター国立館2階

TEL

050-3573-5027

営業時間

11:00〜15:00(予約不可)

定休日

水・日曜日 

第一日曜日のみ夜営業あり

(17:00〜20:00 要予約)

※詳細はHPをご覧ください。

対応言語

日本語、英語

メニュー表記

日本語、英語

公式サイト

https://www.saigon-sakura.com/

木の温もりを感じるアットホームな店内は、カウンター5席と外の風景が望められる窓側の5席
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前菜の生春巻き、揚げ春巻き、和え物の盛り合わせ
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サイゴンの朝ごはん「フーティウ」。優しい味付けのスープにたっぷりのお野菜と海老や豚肉などが入る栄養満点の一皿
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コースに+100円で追加できる日替わりデザート。クリーミーなココナッツミルクの「チェー」
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手作り鶏レバーのパテと鶏胸肉、なますやパクチーなど具沢山の「バイン・ミー」はフランス文化の影響を受けたベトナムの軽い食事
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